カキノキには果実を利用するものとして、カキ、マメガキ、アメリカガキ、アブラガキの4種がある。果物としての甘ガキは、日本で作出され、他に類をみない名作として世界に知られている。
カキの果肉に「ごま」と呼ばれる褐斑がみられるが、これは渋味成分のタンニンが凝固したものである。なお干柿は日本では古くからドライフルーツとして利用されている。
カキは生食のほかに、干し柿などに利用されている。カキは、特に、ビタミンA、Cを多く含んでいる。また、カキの葉は、お茶として利用されている。
カキの大部分の品種は雌花しか咲かない。富有など受粉しないと結実しにくい品種は、受粉樹として禅寺丸、サエフジなどを植えると結実が良好になる。
<ヘタは何のためにある?>
カキのヘタは、花のガクにあたるもので、落花とともに落ちるのが普通です。しかし、カキは大きなヘタとなって果実に最後までついている。このヘタの研究によれば、果実が発育するために植物ホルモンを生産しているとのことで、6月末までにヘタを全部取り除いてしまうと、落花してしまう。7月以降は発育不良となるが、9月以降はほとんど影響はないとのことです。
大きなヘタをもっているものは、大きな果実になる。摘果の時は、大きなヘタのものを残すようにしましょう。(名古屋市東谷山フルーツパークの標示より) |