世界の栽培イネには、イネ(別名アジアイネ)とアフリカイネの2種類があり、インド発祥と考えられる。イネは、環境に適応した栽培型へ分化している。すなわち、日本で一般的な日本型(ジャポニカ又は温帯ジャポニカ)と、ジャワ型(ジャワニカ又は熱帯ジャポニカ)、インド型(インディカ)の3タイプです。
一方、古い時代のイネの特徴を残す品種群は古代米と呼ばれ、玄米に色がついている赤米、黒米(紫黒米)などがある。
赤米は、古代には日本型、中世にはインド型が大陸から渡来し、かつては日本中で広く栽培されていたと考えられる。時代と共に白米の栽培が増え、赤米は雑草として駆逐されていったが、神事に用いられるなど一部の地域で大切に守られてきた。
また、黒米は中国で古くから栄養価値と薬用価値が認められ、薬米などとして利用されてきた。
近年、これらの古代米は健康食品や地域振興の目玉として見直されつつあり、各地で栽培されるようになっている。(浜名湖ガ−デンパ−クの説明板より引用)
日本の米の歴史は、約2400年前に中国大陸から渡ってきた赤米に始まる。玄米の色が赤褐色で、果皮・種皮の部分に赤色の色素(タンニン)を含んだ米です。当時、米は大変なごちそうで祝い事のときにしか食べなかったと言われている。現代の白米と比べ、蛋白質や各種ビタミン、ミネラルが多く含まれている。
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