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ひときわ大きなイチョウで、遊行寺境内のシンボルとなっている。境内最大の巨木は、市内で一番太い木でもある。
かつては高さ約31mあったが、昭和57年(1982)8月の台風で地上6mの辺りで幹が折れてしまった。今、樹木全体がずんぐりとした形に見えるのは、この時の折損のためです。折れた幹の中は空洞で炭が入っていたので 、過去に火災に遭ったことがあるようです。雨で腐らないよう折れた部分にトタン板を張って防いだところ、樹勢が回復した。平成4年(1992)の調査で686pだった幹回りは、平成20年(2008)の計測では710pと太くなっていた。
樹齢については、指定時の調査では幹の太さから約650〜700年と推定された。その後、台風で幹が折れた際に行われた折損部材の年輪測定では250年だったので、それ以上の樹齢であることは確かです。ただし、イチョウの古木は根元の外周から生えた若木が育ち、元の木が枯れて中心が空洞になることがあるので、元来の樹齢は不明とせざるを得ない。
イチョウは中国原産で、日本への渡来は早くても12世紀以降のこと、遊行寺の創建は正中2年(1325)なので、何れにせよこれをさかのぼることはないでしょう。
雄株なのでギンナンはならないが、晩秋の黄葉はみごとです。例年11月下旬から12上旬に色づく。
市指定天然記念物。樹高約21m、幹回り710p。 |
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