このクスノキは、青蓮院の築地の上に4本、さらに境内の庭園内に1本が生育している。樹高は最大のもので26.1mに達する。いずれも幹から大枝を伸ばし、クスノキに特徴的な半球形のこんもりしたみごとな樹冠を形成し、樹勢も良好である。
12世紀末に親鸞上人に植えられたとも伝えられているが、クスノキが現在の境内の地割に沿って生育していることから、青蓮院が現地へ移転した13世紀以降に植栽されたものと考えられる。
樹勢が旺盛で、樹形も優れているだけでなく、円山公園から平安神宮に続く神宮道の中で、青蓮院を含む地域の景観要素となっている大木として貴重なものである。(京都市登録天然記念物) |