山野の道ばたなどでよく見かけるキク科の越年草で、秋から初冬にかけて黄色い花を咲かせる。遠くからみると黄色が非常に目立つが、そばで見ると花は小さく蕾をたくさん付けている。茎や葉を切ると白い乳液が出る。このことから別名をチチクサ、ウサギノチチという。花は咲き終わると下を向く。
ヤクシソウの名前の由来は不明だそうだが、葉の形が薬師如来の光背に似ているので名づけられたという説もある。漢字表記は「薬師草」である。
昔は民間薬として使われてきたとのこと、頭花を花茎ごとに採集して日干しにし、消腫薬として「腫れをとる」効果があるようです。 |