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黄色いコスモスは、各地で見られるようになったが、以前はコスモスといえば真紅、ピンク、白であった。黄色いコスモスは、玉川大学で開発された品種です。その経緯を玉川大学のホームページ(http://www.tamagawa.jp/)より引用し、下記に記す。
『世界で初めての黄色い花を咲かせるコスモス。それは、玉川大学農学部の育種学研究室が30年以上の歳月をかけて開発し、1987(昭和62)年に品種登録された「イエローガーデン」です。今では様々な色のコスモスの花を目にするようになりましたが、イエローガーデンが開発される以前、コスモスの花の色は真紅、ピンク、白などに限られていました。
1957(昭和32)年、育種学研究室の佐俣淑彦教授が紅系のコスモスの中に、突然変異で黄色く発色した株を発見しました。その株をもとに20年以上にわたって交配実験を繰り返し行い、より黄色味を帯びた株の選抜に取り組み、1980(昭和55)年頃から鮮やかな黄色い花が定着してきました。佐俣教授は1984(昭和59)年に亡くなられましたが、この研究は同じ研究室の稲津厚生教授に引き継がれ、1987(昭和62)年に種苗法に基づいて世界初の黄色いコスモス「イエローガーデン」が登録されました。
その後、稲津教授を中心にさらに研究が進められ、2000(平成12)年にはより鮮明な黄色い花を咲かせる「イエローキャンパス」と、オレンジ色の花を咲かせる「オレンジキャンパス」が開発されました。秋の澄んだ空の下に鮮やかな花を咲かせる玉川生まれのコスモスは、国営昭和記念公園(東京都立川市)の花畑でも楽しむことができます。
玉川の丘では、コスモスはその花を咲かせるだけではありません。大学祭には第1回目から「コスモス祭」の名がつけられ、学生たちに親しまれています。また、「イエローガーデン」が品種登録された翌年の1988(昭和63)年に小学部の児童が作詞、作曲した「丘のコスモス」という歌は今でも歌い継がれ、今年7月に行われた創立75周年記念玉川学園音楽祭でも演奏されました。』 |
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薄黄色のコスモス。「名古屋港ワイルドフラワーガーデン・ブルーボネット」(名古屋市港区)で見かける。薄黄色のコスモスはイエローガーデンとイエローキャンパスの2種。イエローガーデンは玉川大研究室で突然変異で生まれ、さらによりはっきりとした黄色の品種としてイエローキャンパスが生まれたそうである。
<コスモスの由来>
コスモスは英語の「COSMOS」からの外来語で、「COSMOS」はギリシャ語の「秩序」「調和」を意味する「KOSMOS」に由来している。
コスモスは「秩序立って統一している」というところから「世界」「宇宙」も意味するようになり、秩序正しく調和のとれたものは美しいことから、「装飾」や「美しい」の意味も含まれるようになった。
植物の「コスモス」は学名を「Cosmos bipinnatus」といい、「bipinnatus」の「bi」は「二つ」を意味し、「pinnatus(pinnate)」は「羽状の」を意味する。このことから「二枚羽状の美しいもの」という意味で「コスモス」と名付けられた。」 |
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