山野、雑木林や川原などに生育する落葉高木(5〜10m)で、夜になると葉を閉じる。(就眠運動)「眠の木」という名前のとおりです。漢名は合歓木である。花は細い糸で作ったポンポンのようで、ピンク色のものが雄しべになる。ネムノキと似たような特徴をもつのがオジギソウである。オジギソウの葉は触ると閉じるが、ネムノキは触っても閉じない。下の2枚の画像はネムノキの種子です。
芭蕉は「奥の細道」の中で、夢のように美しいこの花を「象潟や雨に西施がねぶの花」と詠んでいる。民間ではネムノキの樹皮を合歓皮といい、駆虫、鎮痛などに用いている。
|