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<善光号機関車>(1290形式)
日本鉄道上野〜熊谷間の建設工事に使われた機関車で、現在の埼玉県川口市善光寺付近の荒川河川敷で陸揚げされたため「善光号」と命名。鉄道記念物(1959年指定)
●当時イギリスで使われていた「インサイドシリンダー」「サドルタンク」を採用
●阪神間鉄道建設に2両(1873年)、日本鉄道建設用に1両(1881)を輸入
番号 |
1292 |
製造年 |
明治14年(1881) |
全長 |
7m |
製造所 |
マニング・ワードル(イギリス) |
<インサイドシリンダー>
インサイドシリンダーの特徴は、台枠の内側(インサイド)に動力を生み出すシリンダーがあることです。頭上に1組のシリンダーと弁装置(バルブギアー)が見える。この仕組みを「インサイドシリンダー」と呼び、シリンダーが外側にある方式に比べ振動が少なく、小型化に有利です。その反面構造が複雑となり。点検作業が難しくなるという欠点がある。 |
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<私設鉄道の幕開け 日本鉄道会社の創業>
当初、日本の鉄道は政府の手で建設が始まったが、財政難のため新橋〜横浜間・京都〜神戸間以外は着工できずにいた。しかし、鉄道は国の発展に必要なため、民間資本によって建設を進めることになり、「日本鉄道会社」が設立された。
明治16年(1883)7月上野〜熊谷間の開業を皮切りに、高崎(前橋)まで、さらに大宮で分岐して青森まで路線網を広げていった。
「日本鉄道」は建設工事をはじめ、補助金の交付・官有地の無償貸与など政府の手厚い保護を受けた。その後、「山陽鉄道「北海道炭礦鉄道」「九州鉄道」「関西鉄道」などの私設鉄道会社が主要幹線の建設を進めた。 |
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