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東京〜下関間の特急「富士」に使うために製造された1等「展望車」で、戦前の鉄道黄金時代を象徴する客車。マイテ39形式
●外国人観光客を誘致するため展望室の内装に桃山調の装飾を採用
●20mとなった「半鋼製車体」(一部にリベットを使用)
●乗り心地の向上を狙って3軸ボギー台車(TR73)を採用
●軽量化のため従来の「魚腹台枠」をやめ、台枠形状を改良
●戦後は特急「へいわ」「つばめ」に使用、床下に冷房装置を搭載
●最後部には外気に開放された展望デッキを持つ
番号 |
マイテ39 11 |
製造年 |
昭和5年(1930) |
全長 |
20m |
製造所 |
大蔵省大井工場 |
定員 |
20人 |
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明治45年(1912)5月15日のダイヤ改正で初の特急列車が新橋〜下関間に運転開始された。この特急は1・2等寝台車・食堂車・展望車が連結され、国際連絡の使命ももった豪華列車でした。
大正12年(1923)7月には東京〜下関に3等特急も新設、昭和4年(1929)9月には1・2等特急に「富士」、3等特急の「桜」という愛称が付けられた。
さらに、昭和初期の不況によって乗客が減り、落ち込んだ旅客収入をスピードアップによって回復させるため、昭和5年(1930)10月には超特急「燕」が登場した。それまで11時間かかっていた東京〜大阪間を一気に8時間20分に短縮した。さらに、昭和9年(1934)12月の丹那トンネルの開通によって、8時間ちょうどとなり、これは戦後の昭和31年(1956)11月の東海道本禅全線電化まで22年間も破られることがなかった。 |
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