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はじめて登場した10000系「高速貨車」の「冷蔵緩急車」。東海道本線・山陽本線などで鮮魚専用の高速特急貨物列車。全長13.7m
●最高運転速度100q/hの高速運転を実現するための「空気バネ台車」と「応荷重式電磁自動空気ブレーキ」を装備
●補助機関車の運転途中での解放作業を行うために空気管つきの「密着自動連結器」を採用
●当時の貨物列車には車掌が乗務していたため車掌室を設置し、レサ10000形式冷蔵車と編成を組む
●ノンストップ運転に対応するため車掌室に便所を設置
●断熱能力を強化しドライアイス使用の冷蔵車
番号 |
レムフ10000 |
製造年 |
昭和41年(1966) |
製造者 |
日立製作所 |
荷重 |
16t |
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コンテナ輸送の拡充をはかるためコンテナ特急列車(フレートライナー)用に開発されたコンテナ車で、東海道本線・山陽本線などで活躍し速達化を実現。
●新型の12フィートコンテナを5個搭載するため荷重を増大し全長を20mに延長
●高速運転のために「応荷重式自働空気ブレーキ」を採用
●95q/h運転に適した金属バネ式台車を開発
●最高運転速度95q/h
番号 |
コキ50000 |
製造年 |
昭和46年(1971) |
製造所 |
協三工業 |
荷重 |
37t |
<貨物輸送の近代化>
昭和30年代に入って、貨物輸送サービスの改善のため、小口貨物に適したコンテナ輸送の研究に取り組み、昭和34年(1959)11月から汐留〜梅田間でわが国初のコンテナ専用列車「たから」号の運転を開始した。
昭和40年代になって、高速道路をはじめとする道路網の整備や自動車性能の向上・大型化によって、陸上貨物輸送の主役は、鉄道から荷物の積み替え作業のいらないトラック輸送へと移行していった。
従来の操作場での中継輸送式(操作場式)による貨物輸送では輸送時間がかかるため、拠点駅と拠点駅を結んで、入換作業を必要としない「直行式」にして、他の交通機関との競争力をつけることにした。こうして、高速運転ができる強力な電気機関車や専用の「ボギー式」貨車を開発し、新しい貨物輸送システムの開発に取り組み、直行コンテナ輸送を行うフレートライナーや自動車専用列車、そして高速冷蔵車で編成した高速貨物列車が登場した。 |
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