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明治13年(1880)に開業した北海道最初の鉄道「幌内鉄道」で使われた開拓使など高官専用のアメリカ製特別客車。定員22人
●アメリカ製の特別客車(開拓使などの高官専用)
●アメリカ式開放客車「中央通路」「デッキ」「転換式クロスシート」を持つ
●曲線区間でも安定走行が可能な「ボギー車」
●当時最新技術の「空気ブレーキ」
●アメリカで実用化されたミラー式自動連結器を採用(当時、本州はネジ式鎖連結器を使用)
●様式便所・ストーブつき
●鉄道記念物(1961年指定)
番号 |
コトク5010 |
製造年 |
明治13年(1880) |
全長 |
12.8m |
製造所 |
ハーラン&ホリングスワース(アメリカ) |
<空気ブレーキ>
幌内鉄道の最初の機関車と客車には空気ブレーキが装備されていた。これは明治2年(1869)にアメリカのウェスティングハウスが開発した先進技術で、アメリカの車両を輸入した幌内鉄道ならではのものだった。しかし、当時は普及することもなく、日本では大正期まで採用されなかった。 |
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<自動連結器のさきがけ>
幌内鉄道の客車には「ミラー式」というアメリカ製の自動連結器が装備されていた。「ミラー式」は一部が自動化されたピン・リング式の連結器で、現在の自動連結器とは全く違う構造です。しかし、この連結器ははずれやすいなどの欠陥もあり、他の鉄道には普及せず、「ミラー式」を採用した車両も後年交換された。
その後、明治31年(1898)に開業した北海道官設鉄道(空知太〜旭川間)には、全国に先駆けて現在の形態に近い自動連結器を採用した。 |
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