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国鉄初の半鋼製客車として誕生。晩年は津軽鉄道で活躍
●車体強度を高めるため「半鋼製車体」(国鉄客車初)
●溶接技術が確立していなかったためリベット組立の車体
●木製客車と同じ「二重屋根」構造を採用
●従来のトラス棒に代わって台枠自体のの強度を高めた「魚腹台枠」
●衝突時のせりあがりを防止するための「アンチクライマー」
●将来の広軌化(1435o化)にも対応可能な車軸の長い台車(TR11) |
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<初の半鋼製客車誕生>
列車の編成が長くなりスピードも向上すると、それまでの木製客車では車体の強度が不十分となり、鋼製化の研究が進められた。大正15年(1926)9月、山陽本線安芸中野駅付近で特急列車が脱線転覆する事故がおきた。その際、車体が木製であったために被害が大きくなったともいわれ、鋼製の客車を導入するきっかけとなった。
オハ31形式(当初はオハ44000形式)は国鉄最初の半鋼製客車として昭和2年(1927)に登場。車体長や二重屋根構造などは、それまでの木製客車のスタイルを引き継いでいるが、車体の強度は大きく向上し、安全性は飛躍的に高まった。 |
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