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<国鉄初の20m車体を採用した電動車>
中央線などで通勤輸送に活躍
●乗車定員を増やすために国鉄電動車初の20m「半鋼製車体」を採用
●乗降時間を短縮するため「3ドア」「ロングシート」を採用
●「ツリアイバリ」を廃止した「軸バネ式台車」(TR25→DE12)
●流行にあわせた半流線形の前面スタイル(1936年製造の車両から)
番号 |
クモハ40074 |
製造年 |
昭和11年(1936) |
製造所 |
川崎車輌 |
全長 |
20M |
<電車を20mに>
ラッシュアワーでも混雑を減らす新しい通勤電車の登場。
大都市の人口が増え、混雑する通勤輸送に対応するために大型車の投入が求められた。昭和7年(1932)、大阪に登場したクモハ40形式(当初はモハ40形式)は、電動車としては国鉄初の20m車体となった。1両当たりの定員が増加し、3つの自動扉やロングシートなど、以後の通勤電車の標準的な構造になった。
また、このクモハ40形式は運転台が両端にあり、1両でも運転が可能です。東京では中央線・総武線などで使われ、さまざまな電車と編成を組んで、通勤通学輸送に活躍した。 |
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大正後期から昭和初期、通勤電車の車体の長さは約17mが標準的であった。立席と座席をあわせた乗車定員は、大正15年(1926)誕生のモハ30形式(当初はデハ73200形式)で112名だった。
一方、長さを20mにのばしたクモハ40形式(当初はモハ40形式)では、124名に増え、さらに片側運転台のクモハ41形式(当初はモハ42形式)では136名となった。全長20mの車体は、現在でも在来線を走る車両の標準的なサイズとなっている。(私鉄には全長20mを越える車両もある) |
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