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<パンタグラフとモーター>
0系新幹線電車は、特急車両の約2倍の出力を持つ直流モーターが採用され、架線から取り込んだ交流25,000Vの電気を、直流に変換して使用した。登場時の0系新幹線電車は、12両全ての車両にそれぞれモーターが4台装備され、大容量の電気を架線から取り込むため、パンタグラフは12両編成内に6個が取り付けられた。
<PS200型パンタグラフ>
新幹線電車用に設計された下部交差型パンタグラフで、空気抵抗などを考えて在来線のパンタグラフに比べて小型に設計されている。 |
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0系新幹線電車は輸送力の向上を図るため、車体が在来線の車両に比べて大きく、横幅も400o以上広く設計された。車内は多くの人が乗れるだけではなく、快適性の面での研究も重ねられた。シートピッチ(前のシートと後ろのシートの間隔)は940oになり、在来線よりも30o広くなった。
<2人掛け普通車座席>
昭和56年(1981)から本格的に採用された普通車座席です。簡易リクライニング機構が採用され、シートの色も一新された。
<3人掛け普通車座席>
登場時の普通車座席には、背もたれを反対側に倒すと向きが変わる「転換式」が採用されていた。 |
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<ATC>
新幹線電車の信号システムとして開発されたATC(自動列車制御装置)は、在来線で採用されていた。運転士が線路脇の信号を確認する方法ではなく、運転台に制限速度を表示させ、列車の位置を自動的に検知し、列車同士が接近すると自動的に減速させるというものです。このシステムは、「いかに列車を止めるか」ではなく、「いかに衝突しないように列車を走らせるか」という考えのもとに開発された。 |