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<高速貨物列車用として誕生した車両>
EF66形は昭和43年(1968)に日本国有鉄道が量産形式として89両製造した直流電気機関車です。登場時より幹線の高速貨物列車、のちに東京〜下関・九州間の寝台特急列車も牽引した。高速運転の視認性向上のため運転台を高くし、側面上半分は車両限界の点から内側に傾斜させた。
当機は初期車両と異なり、前面屋根がひさし状に変更されている。 |
製造年 |
昭和49年(1974) |
軸配置 |
BBB |
製造所 |
東洋電機製造、川崎重工業 |
最大運転速度 |
110q/h |
全長 |
18.20m |
機関 |
650KW×6 |
自重 |
100.8t |
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車体下部の様子。電気機関車の駆動部分を見ることができる。
<強力で進歩した電気部品>
EF66形の主電動機(モーター)は従来のMT52形とほぼ同じ大きさだったが、主電動機内部の磁気枠を縮小し、絶縁素材にエポシキ樹脂を採用することで、極数(磁極の数)を4極から6極にして回転数を高めたことにより、約1.5倍の出力を得ることができた。
<駆動装置の方式>
従来の主電動機よりも大きな回転トルクが発生するため、車軸への負担を軽減する車輪駆動円盤(中空軸)を導入し、車軸に集中する負荷を分散させる「中空可とう駆動方式」が採用された。これにより、車軸を細くすることが可能になり、バネ下重量を減少させ、歯車とレールに与える衝撃荷重を軽減することができた。 |