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昭和39年(1964)に開業した東海道新幹線で、開業時から使用した0系新幹線電車と同型の先頭車(1号車)。
東海道新幹線は世界で初めて最高速度210q/hでの営業運転を行い(その後220q/hで運転)、東京と新大阪の間を3時間10分で結んだ。0系新幹線電車はその後20年以上の間に3216両が製作され、平成20年(2008)まで活躍を続けた。東海道新幹線では平成11年(1999)まで使用した。(最上段の画像はJR東海浜松工場で、2段目以下の画像はJR東海の「リニア・鉄道館」とJR東の「鉄道博物館」にて撮影する)
車号 |
21−86 |
定員 |
75名 |
製造年 |
昭和46年(1971) |
全長 |
25150o |
製造社 |
汽車製造 |
自重 |
57.6t |
○最高速度 220q/h
●アイボリーと青の塗装 |
明るくスピード感のある塗装を採用 |
●高速・安全運転の要となるATC |
類のない高速運転実現のため、ATC(自動列車制御装置)などを搭載 |
●印象的なスタイルの前頭部 |
当初は先頭部に半透明の樹脂を使用 |
●気密構造となった室内 |
トンネル内での気圧変化に対応するため、室内は航空機と同様の気密構造で作られた |
●静電アンテナ |
運転台屋根上のアンテナで架線電圧をテェックする、新幹線のシンボル的存在 |
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<新幹線(0系)の車輪>
高速走行する新幹線の車輪には直径910oの一体圧延車輪が当初から用いられた。高速走行時に起こりやすくなる蛇行動を防止するため、在来線よりも踏面勾配を1/40と小さくしている。(在来線1/20)
踏面勾配とは、車輪のレールが触れる部分を踏面といい、踏面には傾きがついている。この傾きを踏面勾配という。1/40とは、水平に40o進むと垂直に1o高くなることをいう。 |
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<新幹線の輪軸と減速歯車装置>
新幹線0系電車の輪軸と減速歯車装置です。車輪は直径910oの一体圧延車輪で輪心部にはブレーキディスクが取り付けられている。
車輪の材質は在来線と同じだが、高速時の蛇行防止のため踏面の勾配を1/40とゆるやかにしフランジ角度も70°となっている。
駆動装置は、可とう歯車継手式(WN式)で、主電動機からの回転力を継手を介して小歯車に伝え歯車比1:2.17で大歯車に伝わり車輪が回転するようになっている。 |
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<新幹線の台車>
車輪2つを車軸に付けたものを「輪軸」と呼び、「輪軸」2組を枠の中に収めたものを「台車」という。この方式により、カーブを曲がりやすくするとともに、高速運転もできるようになっている。
しかし、200q/hを越える高速運転では、直線区間で蛇のように左右に振動する「蛇行動」が発生するため、0系ではこれを軽減するために様々な工夫が採られている。
その工夫の一つが「IS式」と呼ばれる軸箱支持装置で、軸箱の前後を板バネで引っ張って支える構造となっており、褶動(しゅうどう)する(擦れる)部分が全くないものとなっている。(「IS式」とは、考案した石沢應彦氏と島隆氏のイニシャルから名付けられた。)
他にも、空気バネには「ダイヤフラム形」が採用され、車体重量を「側受」(がわうけ)で支持する方式となっている。これにより、構造が簡素化されただけでなく、横揺れが防止され、乗り心地の向上が図られている。この方式は、その後更に改良が施され、中間の梁を無くして台車の枠に直接空気バネを載せる「ボルスタレス台車」となり、新幹線車両や在来線車両に採用されている。
また、車輪には、踏面の汚れを取って空転や滑走を防ぐために、鉄製のブロックを軽く押しつける「踏面清掃装置」が取り付けられている。 |
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昭和50年(1975)の新幹線博多開業に合わせて製作された食堂車。
それまで、新幹線にはビュフェ(簡易食堂)しかなかったが、路線が博多まで延伸し、乗客が車内で過ごす時間が長くなったことから、初めて本格的な食堂車が製作された。36形式は99両が製作され、編成に組み込まれて平成11年(1999)まで使用したあと、平成12年(2000)に廃車となった。
●新幹線で初の本格的な食堂車 |
本格的な食事をとることができ、長い旅が快適となった |
●42名が食事可能な車内 |
在来線の食堂車よりも大型で、一度に42名まで食事を楽しめた室内 |
●改修で設置された通路側窓 |
要望に応じて通路側にも窓を設置し、富士山が見られるようになった。 |
●電化されたキッチン |
電子レンジなどの最新の厨房機器を備え、スピーディに調理 |
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