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伊予鉄道は明治20年(1887)9月14日に創立、翌年10月28日に日本初の軽便鉄道として松山〜三津間の運行を開始した。当寺の伊予鉄道1号機関車は「四輪連結水槽付機関車」でドイツのクラウス社から輸入され、その後明治・大正・昭和と実に67年間にわたって松山平野を走り続け、わが国初の軽便鉄道機関車として昭和43年(1968)3月8日、愛媛県指定有形文化財に指定された。
夏目漱石が松山へ教師として赴任したのは明治28年(1895)、道後温泉をこよなく愛し、汽車に乗っては頻繁に足を運んだ模様で、明治39年(1906)発表の小説「坊ちゃん」には、当寺の道後温泉や軽便鉄道がユニークに描写されている。
「マッチ箱のような汽車」として登場しているのが「坊っちゃん列車」で、松山の中学校に赴任する坊っちゃんが乗ったことから、「坊っちゃん列車」と呼ばれるようになった。
現在は、伊予鉄道が復元して運行している。元々は軽便鉄道の蒸気機関車の列車だったが、復元運行による「坊っちゃん列車」はディーゼルである。 |
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