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JR西日本・山陰本線の駅。萩市の中心部に近い駅で、萩駅より東萩駅のほうが萩市の代表駅となっている。駅前にロータリーがあり、市内や近郊に向かうバス、新山口駅行きの特急バスなどの停留所がある。 |
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{東萩駅の歴史}
<初代>
大正14年(1925)11月1日、鉄道省美祢線の萩駅から延長、開業した。美祢線は昭和8年(1933)2月24日、山陰本線に編入される。ついで3月に省営バス防長線が防府駅から開通。
駅舎は平屋のドーマー付き、中央玄関の上部に吊下式庇のある洋風なものであった。
昭和45年(1970)10月に始まっていた「ディスカバージャパン」のキャンペーンもあって旅行ブームが到来し、観光客の増大で手狭となり、また、半世紀を経て老朽化が進行し、改築されることになった。 |
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<二代>
昭和48年(1973)7月、鉄筋コンクリート造3階建てに改築された。外観は萩城を模して、正面側は2,3階窓に矢狭間風の縦長窓を多く設け、ホーム側は建屋壁に城下町商家のなまこ壁風の腰板を装飾として付加している。
2階では、ステーションホテルが一時営業していた。その後、駅前広場もバスが多数駐車できるように拡張整備された。
その後、旅行ブームが去り、また、萩市への交通アクセスも変貌していき、山陰本線の利用客が減少していった。平成17年(2005)2月末日を最後に、定期の優等列車の停車がなくなり、普通列車のみで、その本数もダイヤ改正毎に削減されていき、現在では一日あたり、上下20本以下と寂しい状況になっている。
画像は、平成27年(2015)1月からのNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の放映当時のもので、そのキャンペーンで広告の飾り付けがされている。新山口駅から直通の特急バスが運行されたこともあって観光客が一時的に増加したが、その後、減少に転じている。 |
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<現在>
平成29年(2017)春に不定期運行予定の団体専用豪華列車 「TWILIGHT EXPRESS瑞風(みずかぜ)」の停車に合わせて、駅舎他に次の改修がされた。
■外観の美装化
・1、2階サッシ窓を黒塗縦面格子で覆って城郭風をより強調
・中央玄関ドアをサッシドアから強化ガラス大型ドアに交換
・1階壁面下部になまこ壁風の腰板の装飾を付加
■内部の美装化
・コンコース、改札口の意匠を洗練化
・発車掲示板をLCD化
・瑞風専用ゲートの設置
●平成29年(2017)6月17日に瑞風が初停車をし、駅前で歓迎行事が催行された。
●同年、8月5日より、「幕末維新山口デスティネーションキャンペーン」を記念して、土日限定の快速「〇〇のはなし」が運行開始し、その始発着駅となった。 (2019年5月現在) |
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<萩城天守復元模型>
駅前のロータリー角に、萩青年会議所により寄贈された萩城天守復元模型(約1/6)がある。萩城は、慶長9年(1604)関ヶ原の役に破れた毛利輝元が防長二州36万石の居城として築いたものである。明治7年(1874)に解体され、現在は堀と城壁の一部石垣などが残っている。(最新の画像と解説文は
I・H さんの提供) |