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神田川 かぐや姫「神田川」   東京都中野区
神田川歌碑
神田川 神田川
神田川
神田川 」  
   作詞 喜多条忠  作曲・歌 南こうせつ
貴方は もう忘れたかしら
赤い手拭い マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
「一緒に出ようね」って 言ったのに
いつも私が 待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は 私の身体を抱いて
「冷たいね」って 言ったのよ
若かったあの頃 何も怖くなかった
ただ貴方のやさしさが 怖かった
貴方は もう捨てたのかしら
二十四色の クレパス買って
貴方が描いた 私の似顔絵
「うまく描いてね」って 言ったのに
いつもちっとも 似てないの
窓の下には 神田川
三畳一間の 小さな下宿
貴方は 私の指先見詰め
「悲しいかい」って 聞いたのよ
若かったあの頃 何も怖くなかった
ただ貴方のやさしさが 怖かった
 「かぐや姫」は、1970年代前半、南こうせつ、伊勢正三、山田パンダの3名で結成されたグループで1970年代を代表するフォークソング(ニューミュージック)の代表的存在である。「神田川」は、団塊の世代の過ぎ去った青春の追憶ソングなのだろうか。四畳半フォークとか言われたが「なごり雪」(イルカ、元々は伊勢正三の歌だったが)とともに今でも歌い継がれている名曲なのではないだろうか。次に記す歌に共感を覚える。

  神田川流れ流れていまはもう
        カルチェラタンを恋うことも無き       道浦母都子
「神田川流れ流れて」に複数の意味が託されている。神田川の水が流れるという字義通りの意味、神田川の水が流れたのと同量の時間が経過したという比喩的意味、そしてフォーク・ソング「神田川」のメロディーが巷に流れたという意味である。この歌で表現されているのは、かつては学生運動に参加した自分も年齢を重ねて遠い所にやって来たといういささか安易な感慨だが、学生運動の「ガ」の字も言わずにそれを間接的に表現することを可能にしているのは、ここでもまた地名の持つ喚起力である。
 (http://lapin.ic.h.kyoto-u.ac.jp/tanka/より引用する)
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