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月の法善寺横町 法善寺横丁   大阪市中央区
「月の法善寺横町」の碑
法善寺横丁 法善寺横丁
法善寺・水掛不動尊
「 月の法善寺横町 」   
     作詞 十二村哲   作曲 飯田景応   唄 藤島桓夫
1番 庖丁一本 晒にまいて 旅へでるのも 板場の修業 待ってて こいさん 哀しいだろが ああ 若い二人の 想い出にじむ法善寺 月も未練な十三夜
『こいさんが私を初めて法善寺へ連れて来てくれはったのは「藤よ志」に奉公に上がった晩やった。早う立派な板場はんになりいや言うて、長い事水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなァ。あの晩から私(わて)は、私はこいさんが好きになりました。』
2番 腕をみがいて 浪花に戻りゃ 晴れて添われる 仲ではないか お願い こいさん 泣かずにおくれ ああ いまの私には 親方はんにすまないが 味の暖簾にゃ 刃が立たぬ 
『死ぬ程苦しかった私らの恋も、親方はんは許してくれはった。あとはみっちり庖丁の修行を積んで一人前の料理人になる事や。な、こいさん、待っててや。ええな、こいさん。』
3番 意地と恋とを 庖丁にかけて 両手あわせる 水掛不動 さいなら こいさん しばしの別れ ああ 夫婦善哉 想い出横丁法善寺 名残つきない 燈がうるむ
 道頓堀の南側の小さな路地の中にある。思っていたより狭く短い路地という感じだった。しかし、石畳の通りや店構えなど風情がある。水掛不動尊は苔に覆われている。訪ねた時には、熟年の女性方が数人お参りをしている。『こいさんが私を初めて法善寺へ連れて来てくれはったのは「藤よ志」に奉公に上がった晩やった−−』と唄の中のせりふを言う人もいある。この数人は仲間同士でこの法善寺横丁を訪ねに来たようだった。みんな「月の法善寺横町」が大ヒットしていたころ青春時代を過ごしていたようである。
藤島桓夫
 昭和2年大阪市に生まれる。昭和20年旧制大鉄工業学校(現阪南大学高等学校)卒業。大阪中央電話局入社。昭和25年歌手デビュー、「初めて来た港」「お月さん今晩は」などヒット曲続く。
 昭和35年「月の法善寺横町」一世を風靡する。平成4年日本レコード大賞「功労賞」受賞。平成6年2月没。4月勲4等瑞宝章受賞。
 「法善寺横丁」と唄の「月の法善寺横町」とは文字が違っている。歌碑は「横町」をつかい、通りの名は「横丁」を使っている。ここに来て初めて気がついた。       
<以前の投稿欄のコメント>
 演歌の貴公子氷川きよし君に捧げる法善寺横丁の歌
 「法善寺のふたり」     作詞 逢阪きよみ

 一 板場をそっと 抜け出して
    のれんくぐれば あの娘の笑顔
    夫婦善哉 漂う湯気に
    心あたため 胸はずむ
    人情横丁 法善寺

   『板場に入って一年近くなるというのに、また親方に怒鳴られた。
    負けるもんか!みっちゃんと向かい合って夫婦善哉を食べるんだい!!』

 二 水掛不動 苔のしずくに
    熱い思いが こみあげ揺れる
    柄杓持つ手が かすかに震え
    さだめのように 立ちつくす
    心ふるわす 法善寺

 三 日傘片手に 細道行けば
    あの娘の 下駄の鼻緒が切れて
    思わず駆け寄り 巻いた晒しで
    想い結んで 相合傘
    夫婦善哉 法善寺
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