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「 アオギリのうた 」
作詞・作曲 森光 七彩
電車にゆられ 平和公園
やっと会えたね アオギリさん
小学校の校庭の木のお母さん
たくさん たくさん たね生んで
家ぞくがふえたんだね よかったね
遠いむかしの きずあとを
直してくれる アオギリの風
遠いあの日の かなしいできごと
資料館で見た 平和の絵
いろんな国の 人々や
私がみんなが 考えてゆく広島を
勇気をあつめ ちかいます
あらそいのない国 平和の灯(ひ)
遠いむかしの できごとを わすれずに思 うアオギリのうた
これから生まれてゆく 広島を大切に
広島のねがいはただひとつ
せかい中のみんなの明るい笑顔 |
このアオギリは、被爆樹木です。
爆心地から約1,3km離れた、中区東白島町の広島逓信局(現在の中国郵政局)の中庭にあったこの木は、爆心地方向にさえぎるものがなかったため、熱線と爆風をまともに受け、枝葉はすべてなくなり、幹は爆心側の半分が焼けてえぐられました。
ところが、枯れ木同然だったこの木は、翌年の春になって芽吹き、被爆と敗戦の混乱の中で虚脱状態にあった人々に生きる勇気を与えました。
その後、中国郵政局の建て替えに伴い、昭和48年(1973)5月に現在の場所へ移植され、原爆の被害を無言のうちに語り続けています。
移植で枯死するのではないかと心配されたアオギリは、その後も毎年種を実らせており、この種から育てた苗木を「被爆アオギリ二世」と名付け、修学旅行で平和記念公園を訪れた学校等に配付しています。(広島市) |
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