写真紀行・旅おりおり
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寅さん
柴又 東京都葛飾区
寅さんは損ばかりしながら生きている
江戸っ子とはそういうものだと
別に後悔もしていない
人一倍他人には親切で家族思いで
金儲けなぞは爪の垢ほども考えたことがない
そんな無欲で気持ちのいい男なのに
なぜかみんなに馬鹿にされる
もう二度と故郷になんか帰るものかと
哀しみをこらえて柴又の駅を旅立つことを
いったい何十辺くり返したことだろう
でも 故郷は恋しい
変わる事のない愛情で自分を守ってくれる
妹のさくらが可哀想でならない
・・・・ごめんよさくら いつかはきっと偉い兄貴になるからな・・・・
車寅次郎はそう心に念じつつ
故郷柴又の町をふり返るのである 1999年8月 山田洋次
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寅さんふるさと名言集
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「もう、矢も盾もたまらなくなってよ。とびおりて一目散に帰って来た帝釈天の参道だ。お寺の山門、おみやげ屋の家並み、せんべい屋の婆さん、ここだけは昔と一つも変わってやしないよ」
(第20作 寅次郎頑張れ)
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寅さんふるさと名言集
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「名も知れぬ川のほとりに寝転んで、青い空をツウと泳いでいる赤とんぼを眺めているうちに、ああそうだ俺も生まれ故郷の柴又に帰って今度こそゆっくり休むか・・・そんな気持ちになって帰ってきたのよ」
(第24作 寅次郎春の夢)
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寅さんふるさと名言集
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さくら「あのね、お兄ちゃん、辛い事があったら、いつでも帰っておいでね」
寅 「さくら、そのことだけだよ、そんな考えだから、俺はいつまでも一人前に・・・故郷ってやつはよ・・・」
(第6作 純情篇)
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