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秋田犬のハチは大館市に生まれ、生後50日ほどで東京帝国大学農学部の上野英三郎博士(農業工学・農業土木学)に贈られた。犬好きだった博士はハチを大切に育て、大いに可愛がり、当時は駒場にあった農学部への通勤や渋谷駅からの出張にはいつも送り迎えさせた。学生たちは教授への飼い犬を呼び捨てにすることをはばかり、「ハチ公」と呼んで敬意を表した。
およそ1年半が過ぎた大正14年(1925)5月21日、博士は大学構内で急死した。それからハチは死ぬまでのおよそ10年間、朝夕に渋谷駅に通い、博士の姿を探し求めた。生前、博士が長期出張から渋谷駅に戻った時、改札口でひとり待つハチに驚き、この像のように、互いにじゃれ合って喜んだという。 |
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