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この建物は駿河湾の興津の海岸に建てられた別荘である。「坐漁荘」(ざぎょそう)の名には、”のんびりと坐って魚を釣って過ごす”という意味が込められている。公望はフランスに10年間留学した後、明治、大正、昭和と平民主義を貫いた政治家である。政治の第一線から退いたのちにこの別荘を建てたが、事あるごとに政治家の訪問は絶えなかった。登録有形文化財。
旧所在地:静岡県清水市興津清見寺町(現・静岡市)
建設年 |
大正9年(1920) |
解体年 |
昭和45年(1970) |
移築年 |
昭和46年(1971) |
建築面積 |
70.5坪 |
構造 |
木造平屋一部二階建 |
寄贈者 |
財団法人西園寺記念協会 |
(博物館明治村(愛知県小牧市)にて撮影) |
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数寄屋風の純和風建築であるが、一階の座敷に続けて洋間が増築されていることから、公望が晩年洋風生活に親しんでいたことがうかがえる。庭も当時のままに復原されている。 |
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この書幅は、西園寺公望が昭和14年(1939)に中国唐時代の書家・韓退之(768〜824)の誌を揮毫したもので、絶筆といわれる。陶庵は公望の雅号で、他に竹軒・不讀の号があり、名筆家として知られる。
下段右画像は、公望が洋間、ベランダ、化粧室、便所、湯殿等の各部屋から使用人に連絡する装置である。 |