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<黒田清輝・誕生地>
ー政治家志望がパリ留学で洋画を学ぶー
慶応2年(1866)、明治維新前夜の激動期に黒田清輝は生まれた。
18歳になった清輝は養父清綱のすすめで法律を学ぶためパリに留学したが、まもなく本場の洋画に魅せられラファエル・コランに師事、権威ある展覧会、「サロン」への入選ををはたした。
帰国後は天真道場、白馬会を結成し、明治29年(1896)には、新設された東京美術学校(現在の東京芸大)の西洋画科主任教授に迎えられた。画風は印象派の明るいタッチで、ラファエル・コランの外光派を受け継ぎ、夫人をモデルにした「湖畔」や「昔語り」など多くの名作を残した。
後に文部省美術展覧会の開設に力を尽くし、帝国美術院院長や貴族院議員を歴任した。鹿児島市立美術館には、「アトリエ」をはじめ彼の代表作が常時展示されている。
天文館と高見馬場間の電車通りにそった商工会議所ビル前に、黒田清輝誕生地の碑がある。 |
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