|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
渡邊蒿蔵(わたなべこうぞう)は、松下村塾に学び、奇兵隊に参加した後にアメリカとイギリスで造船技術を習得した。帰国後は長崎に赴任し、当時、東洋一とうたわれた立神ドックを完成させ、長崎造船局の初代局長に就任した。萩に帰郷後は、お茶を嗜むとともに、松下村塾の保存事業に地元代表として尽力した。
当旧宅は、帰郷後の居宅として、明治中期に建てられたものです。広大な敷地の中央の主屋には、露地風庭園に面した続き間屋敷と、橋下川河畔を望む二階屋敷が設けられ、東隣りには数寄屋造りの茶室、西隣りには二階建ての重厚な土蔵が配されている。また、江向八丁筋に面した長屋門は、江戸時代の武家屋敷の遺構とみられ、当旧宅の入口として使われていた。 |
|