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岩村町岩村本通り伝統的建造物群保存地区は、本通りを中心に東西延長約1.3q、面積約14.6haの範囲で、平成10年(1998)4月17日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。 |
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当保存地区は、その町並みの形成過程により、保存地区のほぼ中央に位置する桝形より東側と西側に大きく分かられる。
桝形より東側の地区は、江戸時代から商家町として栄え、今でも当時の建造物が数多く残っている。町家の敷地は間口約4間(7.2m)、南北に長い短冊形の敷地割で、中庭には天正疎水と呼ばれる水路が保存地区を縦断するように通っている。建物は江戸時代に建築されたものが多く、主屋のほとんどは木造二階建・切妻造・平入で、厨子二階建のものもあり、全体として軒の低い家並みが続いている。
桝形より西側の地区は、江戸時代末期から順次発展し、明治39年(1906)の岩村と大井(現・恵那市)を結ぶ岩村電気軌道の開通により一層繁栄し、いまも岩村町の商業の中心地となっている。建物は、明治以降の切妻造・平入・桟瓦葺が主で、桝形より東側の地区に比べて全体に軒の高い二階建の主屋が多く、明治以後、住宅の二階部分が重要な生活空間となってきたことをうかがわせる。
このように岩村町岩村本通り伝統的建造物群保存地区は、城下町の商家町地区として形成された町の形態と、近代の発展過程を伝える町家群が岩村川等周辺の環境と一体となって、東美濃地方の商家町としての特色ある歴史的景観を良好に伝えている。 |
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