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かつて「菊富士ホテル」が東京都文京区本郷菊坂にあった。このホテルには、大正から昭和10年代にかけて、多くの文学者、学者、芸術家、思想家たちが滞在し、ここを舞台に数々のエピソードを残した。
主な止宿者には、石川 淳、宇野浩二、宇野千代、尾崎士郎、坂口安吾、高田 保、谷崎潤一郎、直木三十五、広津和郎、正宗白鳥、真山青果、竹久夢二、三木 清、中條百合子、湯浅芳子、大杉 栄、月形龍之介、高柳健次郎ーーなど当時のそうそうたる人達です。 |
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このホテルは、明治30年(1897)、岐阜県大垣出身の羽根田幸之助、菊江の両親が此の地に下宿菊富士楼を開業し、大正3年(1914)、五層楼を新築菊富士ホテルと改名し営業を続けた。昭和20年(1945)3月10日、第2次世界大戦の戦災(東京大空襲)に依り50年の歴史を閉じた。(東京都文京区本郷5-5-16(オルガノ敷地内)に記念碑が建っている。 |
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