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青白いガス灯、清らかな白梅
「お蔦、何も言わず俺と分かれてくれ」
「切れるの別れるのってそんなことは・・・・・・・・」
これは有名な新派『婦系図』(原作・泉鏡花)の湯島天神の場である。
この境内には、もとガス灯が5基あったが、そのうち形だけが残っていた男坂上の最後の一基は、昭和40年頃撤去された。
ガス灯は、明治5年(1872)開港地横浜に点灯されたのが最初で、東京には同7年金杉橋・京橋間に85基設置された。
ガス灯は、文明開化のシンボルで、明治の時代を象徴するものであった。
今、ここに、東京ガス株式会社の協力を得て、ガス灯を設け点灯することになったが、これは都内で、屋外の物としては、唯一のものである。
昭和56年11月2日 文京区観光協会
<湯島の白梅> 作詞 佐伯孝
(三)青いガス灯 境内を
出れば本郷 切り通し
あかぬ別れの 中空に
鐘は墨絵の 上野山 |
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