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旧日本銀行広島支店は、昭和11年(1936)の竣工で、設計は日本銀行臨時建築部において長野宇平治が携わった建物です。本館外観は中央を花崗岩、その他を人造石ブロックで仕上げ、基礎部分のルスティカ積や正面玄関附近の列柱、飾板などに、やや控えめではあるものの古典主義的意匠が見られる。内部では吹き抜けを用いて雄大な空間をもつ営業室やその周囲に取り付くギャラリーを始め、地下一階の金庫室などに戦前の銀行建築の特徴がよくしめされている。
本建築は建築当初の原形を内外観ともによく残しており、広島市域における初期の鉄骨鉄筋コンクリート造及び戦前の銀行建築の形態を知る上で貴重な建物である。
被爆から年月が経過した今日でも、外観や地下金庫は建築当時の姿をほぼ残し、広島の復興を支えた史実を伝える貴重な被爆建物として、平成12年(2000)7月25日、広島市指定重要文化財に指定した。
同年8月から、広島市は日本銀行から無償貸与を受け、施設の維持管理を行っている。広島市はこの建物を被爆建物として公開するととに、「市民主体の芸術・文化活動の発表の場」として活用を図っている。 |
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昭和20年(1945)8月6日午前8時15分、原子爆弾の強烈な爆風により、外形は残ったものの内部は破壊され、42人の犠牲者が出た。爆心地から約380mの近距離だった。
市内の金融機関はほとんど壊滅したため、日本銀行の内部を仕切り、各銀行が窓口を設け、8月8日から業務を開始した。(被爆当時の建物の写真は説明板より撮る) |
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