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この電柱は、大正12年(1923)10月、当時の函館水電会社(現北海道電力)が建てたもので、現存するコンクリート電柱では日本最古のものである。
高さ10mのこの電柱は、現場打ち工法で、底辺が47p四方、上辺が19.5p四方の鉄筋コンクリート造りで角錐形という珍しいものである。
火災がひんぱんに発生した当時の函館では、この頃から耐火建築が増えはじめたが、この電柱もそのあらわれである。後に、同形の電柱が建物をはさんで建てられたため「夫婦電柱」と呼ばれて市民の話題となった。木柱が普通であった当時から今日まで、耐用年数を超えてもなお現役として街の移り変わりを見守っている。 |
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