|
|
|
|
|
|
この建物は、通称「看守長屋」と呼ばれた網走刑務所の職員官舎を再現したものです。明治45年(1912)に建てられ、網走刑務所の近代化工事が始まった昭和50年代まで網走川の両河畔に並んでいた。
1軒の広さは9坪と狭く、間取りは現在でいう1LDKです。拝命されたばかりの看守が与えられていた最も狭い間取りの官舎で家族が生活していたので、最小限の生活用品と機能的な生活の様子がうかがえる。
官舎では網走刑務所での勤務を終えて帰ってきた看守の父と夕食の準備をしている母の側で、子供たちが夕食を楽しみにしている場面が再現されている。 |
|
|
|
煮炊きは「かまど」で、内風呂はなかった。瓦屋根は北海道では少ないのだが、刑務所の窯で瓦を焼いていたので、官舎には屋根に瓦を使用していた。176戸の官舎が並んでいたので、監獄の中にあっても官舎の周りだけは、子供の賑やかな声が聞こえ別世界のようであった。 |
|