|
|
<釧路集治監網走囚徒外役所正門> (再現)
刑務所の正門は、受刑者の逃走を防ぎ、社会治安を守ることが目的だが、社会の目から受刑者を遠ざける人権尊重の意義も備えていた。塀の造りは、明治5年監獄則で石造りか煉瓦造りにすることが定められていたが、監獄設置の永久性や仮設性、資材の調達の関係等、地域の事情により造られていた。網走の場合、創設当時の塀は木造で造られていた。 |
|
|
|
網走刑務所は、明治23年(1890)3月、釧路監獄署の外役所として設置された。北海道中央道路の開削工事にあたり、道東から工事を始めるため、釧路監獄から網走に囚徒1200名を移動させ外役所を開設した。
外役所施設を囲む塀は、この木塀だったが、木塀では、脱獄が容易であり、外部からの進入を防ぐことが難しいので、時代とともに、監獄施設と一般社会を遮断する威厳のある煉瓦正門と変化していった。 |
|