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<旅の持ち物>
着替え用の衣類、手拭い、はな紙、扇、矢立、道中案内書、日記帖、心覚手帖、秤、薬類、大小の風呂敷、提灯、ろうそく、火打ち道具、懐中付木、針、糸、磁石、そろばん、印判、弁当、枕、綱三本、脇差、煙草道具、印籠、巾着、笠。
着替え用の衣類は、下着、下帯、股引、脚絆、足袋、手甲、腰帯、道中羽織、さらに冬には防寒用の紙子、冬の胴着、革羽織などがあった。
綱三本は、濡れた手拭いや洗濯物を干したり、荷造りなどに使用した |
<印籠>
腰に下げた小形の薬入れ。桃山時代に始まり、江戸中期から盛んになり、武士の装飾品として不可欠な物だった。 |
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<煙草入れ>
刻み煙草の袋とキセルを入れとを対にして、紐で腰にさげるようにしてある。
<小田原提灯>
小型で円筒形の提灯で、不用のときはたたんで袂(たもと)または懐中に入れて携帯のできる提灯。旅をするときの必需品だった。 |
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<振り分け荷物>
行李(こうり)2つを紐で結んで肩の前後にかけた物。歩いて旅をした人ガ歩きやすいように工夫した。
<矢立>
筆と墨壺を組み合わせた携帯用筆記用具。道中の必需品だった。 |
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<馬上陣笠>
馬にのるときにかぶる陣笠。階級によって色が分けられていて、最下級は表裏とも黒とされていた。
<陣笠>
文久3年(1863)不穏な世相に対応し、一文字笠を廃して陣笠を使った。大名から家臣まで色が定められていた。
道中合羽(どうちゅうがっぱ)も必需品であった。雨よけだけでなく防寒着としても使用した。刀の差し口がないのは一般庶民用である。 |