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<郷ヶ平(ごうがひら)3号墳出土馬形埴輪・馬曳き>
郷ヶ平3号墳の前方部周溝内から馬形埴輪と馬曳き埴輪が出土した。この馬形埴輪は、県内で唯一全体形が復元できる事例である。鈴付楕円鏡板や剣菱形杏葉、辻金具など、実在した馬具を装着した様子を表している。鈴には実物に似せた切込みが入っている。手綱を捻じってまとめた様子や鬣
(たてがみ) の前端まとめた髻 (たぶさ)、 脚の背後には切込みにより蹄 (ひずめ) を表現するなど、表現が精緻であり、当時大陸から伝わった騎馬文化の一端をうかがい知ることができる。古墳時代中期(5世紀後葉) |
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<郷ヶ平3号墳の特徴>
郷ヶ平古墳群は浜松市浜名区都田町の都田盆地を臨む丘陵地に立地する。郷ヶ平古墳群は、都田盆地と西の中川平野の境目を臨み、中川平野から浜北 磐田方面へ向かう交通の要所に位置する。
3号墳は郷ヶ平古墳群において最初に築造された前方後円墳です。墳丘は後世の地形改変により、削平されていたが、2011年の発掘調査によって、周溝を確認し、全長22mの前方後円墳であることが判明した。周溝内からは、墳丘から転落した埴輪が豊富に出土した。
埴輪は基底部の段や須恵器技法の使用が特徴的な淡輪系埴輪を採用している。円筒埴輪や朝顔形埴輪に加え、豊富な形象埴輪が出土した。形象埴輪の出土は、前方部の一部に限られている。全形をうかがえる馬形埴輪や、琴を弾く人物埴輪の出土が注目できる。このほか、築造時や追善供養に伴う須恵器を用いた葬送祭祀の様相をうかがい知ることができる点も特徴と言える。 |
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