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<高い土手で囲まれた円形の墓地が集中する集団墓地>
石狩低地帯遠縁の長沼低地に面する標高15〜21mの段丘上に立地している。周堤墓は円形の竪穴を掘り、掘った土を周囲に積み上げて環状の周堤を造り、その中に複数の墓が配置された特異な墓域です。
外径30m以上の大型の周堤墓が8基群集している。最大で外径75m、周堤上面から竪穴面までの高低差が5.4m、積み上げられた土量は推計3,000立方メートルに達する。竪穴内部の土坑墓に立石が埋設されたものや、ベンガラが散布され周囲に礫が配置されたものがある。
土器や石器、土偶が副葬、献納され、周堤外縁部の土坑墓では石棒が副葬されるなど、多様な葬送儀礼のあり方を示している。独特な構造を持った共同墓地であり、当該地の葬送のあり方を示している。(BCE.1,000年頃) |
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キウス周堤墓群のうち1号周堤墓は、周堤の最大径が約83mあり、地表面から分かる縄文時代の墓の中で最大級の大きさを誇る。
シロナガスクジラは全長26m、世界最大級の旅客機ボーイング777は全長74mなので、比べてみると1号周堤墓の大きさがよくわかる。
また、高さが最大なのは2号周堤墓で、竪穴床面から周堤上までが約5mある。2号周堤墓を造るには約3,000uの土を動かしたと計算されている。縄文時代の道具を使って土を掘って運んで積み上げた土の量を1人1日1uだったとすると、25人で120日かかることになる。 |
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