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<4つの環状列石が集中し多量の祭祀具が出土した祭祀遺跡>
伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡は、米代川沿岸の2つの河川に囲まれた標高42〜45mの河岸段丘上に立地する。環状列石は4つ発見され、最大級の環状列石は直径45m、三重のものあり、もっとも小さいものは環状列石で弧状を呈しており、道営を途中で止めていた。
環状列石は極めて見晴らしのよい段丘西端に集中し、掘立柱建物跡や貯蔵穴等は環状列石の外周で同心円状に配置されている。
また、環状列石の周囲からは、土偶、動物形土製品、鐸形土製品、岩版類、三脚石器、石剣類などまつりや儀式の道具も多量に出土している。共同墓地であるとともに、まつらや儀式の空間でもあり、周辺の複数の集落によって構築、維持・管理されたと考えられる。 |
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<板状土偶>
遺跡からは200点近く土偶が出土されているが、その中で唯一完全な状態で出土したもの。土偶はわざと壊されたという説もある。 |
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<縄文の精神をいきいきと伝える出土品>
環状列石の下に埋葬されていた出土品の数々。祭祀に使ったとされる土製品や石製品が出土されている。粘土で作られた土偶、キノコ、鐸、アクセサリー等には模様が装飾され、修復されたものはいずれもおおらかで独創的、かつ手が込んでいて、縄文人の創造力の豊かさや器用さに驚かされる。その高い芸術性やそこにかけたであろう情熱から、彼らにとって祈りや祭りがいかに大切なものだったか、そしてそれを支えた社会性と豊かな精神文化をうかがい知ることができる。 |