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桃中軒雲右衛門は、明治、大正時代の浪花節(浪曲)の名手。前幕で覆った立ち机を前にしての口演、、陰三味線という型を考案し、琵琶や清元の節調を加味した荘重豪快な節を創始した。また、はじめて台本を作成して内容を高めた。得意の演題は赤穂浪士の事跡「義士銘々伝」でレコードの普及とも相まって絶大な人気を博した。雲右衛門は寄席から劇場へと進出するなど浪曲界の黄金時代を築き、浪花節中興の祖といわれている。浪曲史上に偉大な足跡を残した人物である。
雲右衛門は、明治6年(1873)10月25日に生まれ、大正5年(1916)11月7日に43歳で亡くなり、この地に葬られた。天妙国寺内。品川区指定史跡。 |
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