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観音崎灯台を目前の東京湾に面するこの静かな地にひっそりと佇む、数々の墓石に刻まれている仏様の生きた時代は、現代の私達には想像もつかない苛酷な時代であったようです。
近代日本の夜明けを告げるペリー提督来航から既に150余年、動乱の幕末に国を守る為に馳せ参じた諸藩の武士達や、飢饉で亡くなった方々かもしれません。
訪れる人もいない無縁仏の生きた時代があったればこそ今、私達が生きている世がある。どうか、暫しの間足を休めて私達と決して無縁と思われない仏様からの静かな語らいに耳を澄ましてください。
今生かさせていただいている貴方の尊い「いのち」の由来を知る為に。
○時代背景
・富士山大噴火(宝永4年(1707)) ・天明の大飢饉(天明3年(1783〜8) ・全国の人口2720万人(文政11年(1825)) ・全国的大飢饉(天保3年(1832)) ・異国船打払令(文政8年(1825)) ・ぺりー浦賀に来航(嘉永6年(1853) |
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