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この『有無両縁塔』は元治元年(1864)に、当時の遊郭の経営者たちが引き取り手のない遊女などを供養するために合同で建立した供養塔である。
かつて山ノ上町と呼ばれた界隈(現在の船見町周辺)には多くの遊女屋があって賑わっていたが、函館奉行が安政5(1868)年にその一画を山ノ上遊郭として公認してからは整備も進んでいった。さらに、翌年の開港に伴い日本各地の商人や外国人の往来が盛んになり遊郭も一層の賑わいを見せるようになった。
この碑は開港という新しい時代の陰に遊郭で働きここで生涯を終えざるを得なかった女性たちがいた事実を残すもので台石には建立者たちの名が刻まれている。(地蔵寺にて) |
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