永遠に生きる |
観自在・存在証明 各地
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芭蕉は「奥の細道」のむすびの地を大垣に求めました。人生の終着点をどこにするか、そして、どう表すか。永遠のメッセージは何か。同じ空気を吸ってきた人たちへ語ること。ここでは、一緒に生きた証を残して・時代の空気を一緒に吸った事を残して、そうした思いに近いものを集めました。
<一緒に生きた証>
同じ時代の空気を吸って、喜怒哀楽を共にしてきた。ふと宮沢賢治の詩を思い出した。
「雨ニモマケズ」
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて |
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは
なりたい |
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<ずっと一緒に>
私の天使。家族同様に生きてきた犬の思い出が続く。草花に囲まれ、やさしくさりげなく座っている姿が胸をうつ。喜怒哀楽をともししてきたであろう家族が先に逝ってしまった悲しみと追憶、しかし、永遠に生きている姿も見えてくる。 |
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<季節を告げる墓ー人生が香る墓ー>
楕円形の中に何を刻むか。そこに人生の縮図があるのか。生きてきた人の人生の香りが漂うのでしょうか。人生が香る、次の世代へのメッセージなのでしょう。 |
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<風にゆらぐ石>
「風にゆらぐ石」。東洋的でもあるし、西洋的でもある。振り返って見たくなるようなたたずまいである。じっと座ってしばし瞑想すれば何事か想い出されてくるような気もする。憩いの庭の一風景。 |
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<メモリアルガーデン>
"Love and Peace" ちょっとした高台に建つメモリアルガーデン。爽やかな風を受け、心和む場所である。ここにたたずむときっと懐かしい思い出が次々に浮かんでくることだろう。一人だけのやすらぎの空間。こんな所が誰にも欲しい時代である。 |
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<祖先との語らい>
「祖先との語らい」なるほどそーか、と思った。じっと見つめていると語りかけてくるような雰囲気を感じ取る。自分の心の有り様が祖先との語らいの時と場を決める。無と空の違いかな? |
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<季節を告げる墓ー美しい生き方ー>
美しい生き方に美しい墓。美しい生き方とは何か。自問自答。「美しい歩き方をしよう」と言った方もあったが−−−。美学の問題か。 |
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<詫びと寂び>
「詫びと寂び」。日本人の心の奥底に響く。「侘び」とは(1)飾りやおごりを捨てた、ひっそりとした枯淡な味わい。茶道・俳諧の理念の一つ。(2)閑静な生活を楽しむこと。「寂び」とは(1)古くなって新鮮でなくなったり、色があせたりする。(2)古くなって、荒れ果てる。また、長いこと使われずに放置されて趣や渋みが出る。時代がつく。古色蒼然とする。(3)人けがなくなってさびしくなる。さびれる。(4)心さびしい思いをする。の意味がある。単語の意味を統合して「詫びと寂び」は、日本古来の茶道・俳諧の理念であり、それを体現した境地でもある。
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