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遠州三山の一つで、春の新緑と野鳥の歌声、秋は名月に宝塔と紅葉の美しさは名所と謳われている。
当山は医王山薬王院油山寺(いおうざんやくおういんゆさんじ)と称し、今を去る約千三百年の昔、(大宝元年)に行基菩薩により開山された真言密教の古刹である。境内にあるるりの滝が昔は油の滝であったところより油山寺と名付けられた。
山頂の本堂ご本尊薬師如来は行基菩薩の作であり、諸病平癒特に目に霊験あらたかに信仰され、一千年の今日まで目の霊山として全国の方々から親しまれている。
天平勝宝元年(749)帝孝謙天皇は当山で眼病全快され頼願所と定まる鎌倉時代には、源頼朝が三重塔、また室町時代には今川義元が厨子宮殿を建立する。
徳川家康以来歴代将軍の尊信厚く、七堂伽藍は全山に盛観をきわめたが戦国の兵乱廃仏毀釈等幾多の変遷をへて今日に至った。
今日まで諸病全快、特に目の守護、眼病平癒の寺として、心身安楽心の病を癒し心眼を開く仏様として深く信仰されている。 |
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