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水路閣は、疎水事業の一環として施工された水路橋で、延長93.17m、幅4.06m、水路幅2.42m、煉瓦造、アーチ構造の優れたデザインを持ち、京都を代表する景観の一つとなっている。
また、ここから西500mにあるインクラインは、高低差のある蹴上の舟だまりと南禅寺の舟だまりを結ぶ傾斜地に上下2本のレールを敷き、艇架台により舟を運ぶ施設で、当時の舟運による交通事情がよくうかがえる。
いずれも、西欧技術が導入されても間もない当時、日本人のみの手で設計、施工されたもので、土木技術史上、極めて貴重なものであり、昭和58年(1983)7月1日に「疎水運河のうち水路閣及びインクライン」として京都市指定史跡に指定された。
また、平成8年(1996)8年6月には、この水路閣、インクラインに加え、第1疎水の第1・第2・第3隧道の各出入口、第1竪抗、第2竪抗、明治36年(1903)に架設された日本初の鉄筋コンクリート橋(日ノ岡第11号橋)、同37年(1904)架設の山ノ谷橋などが日本を代表する近代化遺産として国の史跡に指定された。 |
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