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二尊院は、「百人一首」で名高い小倉山の東麓にあって、本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を祀るため、二尊院と呼ぶが、正しくは「小倉山二尊教院華台寺」といい、明治以降天台宗に属している。嵯峨天皇(在位809〜823)の勅願により慈覚大師が承和年間(834〜847)に開山したといわれている。
釈迦如来は、人が誕生し人生の旅路に出発するときに送り出してくれる「発遣の釈迦」といい、阿弥陀如来は、その人が寿命を全うしたした時に極楽浄土より迎えてくれる。これを「来迎の阿弥陀」という。共に鎌倉時代の春日仏師作(重要文化財)と伝わったいる。この思想は唐の時代中国の善導大師が広め、やがて日本に伝わり法然上人に受け継がれた。その為に現在は法然上人二十五霊場十七番札所になっている。当寺は、明治維新まで天皇の名代として勅使参詣があり、御所でのすべての仏事を司り公家方との交流も盛んだった。 |
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応仁の乱(1467〜1477)によって諸堂が全焼したが、現本堂、唐門(勅使門)は約30年後に再建された。本堂「二尊院」の勅額(後奈良天皇)、唐門「小倉山」の勅額(後柏原天皇)は、このとき下賜されたものです。現在でも「二条家」「三条家」・「四条家」・香道の創始者である「三条西家」又、平成3年(1991)に行幸啓をされた今上天皇の姉鷹司和子の鷹司家の菩提寺でもある。又、本堂(京都市指定文化財)は特に京都御所の紫宸殿を模して内陣も紫宸殿の内仏と同様に造られた。また外陣の床は「うぐいす張り」となっている。 |
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