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佛日山金福寺は、清和天皇の貞観6年、慈覚大師が自作の聖観音菩薩の像を祀り、国家安泰、衆生救済を念じて創建された。その後、一時荒廃したが、元禄の頃、鉄舟和尚が、復興して臨済宗とした。
その頃、松尾芭蕉は時々、鉄舟和尚を訪ねて親交を深めて居たので人々が、後丘の庵を芭蕉庵と云う様になった。降って安永の頃、与謝蕪村の一門が庵の退廃を慨いて、再興したのが、今日の庵室で、彼等はしばしば当寺を訪れ、句会を開いて居た。
この寺は、観音の霊場で、また、俳諧の聖地とされ蕪村、呉春、慶文、中川四明、青木月斗、穎原退蔵とのゆかりも深い。』
うき我を さびしがらせよ 閑古鳥 芭蕉 |
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