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ここ月灘沖を含めた渭南海岸には、徳川時代からサンゴのあることがわかっていた。一人の漁師が桃色サンゴを釣り上げた偶然が、日本サンゴ史の始まりとされている。
土佐藩では厳重に採取を禁止し、その所在を口にすることを固く禁じた。このことは今なお残る童唄
お月さんももいろ だれんいうた あまんいうた
あまのくちひきさけ (小才角で唄いつがれてきた唄)
に、うかがい知ることができる。この唄は口をとざされた漁師や子供たちによって唄いつがれたものでここ小才角はこの唄の故郷である。
明治維新後この禁令は解かれ、明治6年(1873)にこの付近の海域ではじめてサンゴ船による採取が行なわれるようになると、サンゴ漁は急速に発展した。明治20年代には700隻もの採取船が出漁
し、他県からも多数の船が沖の島周辺に来て採取した。その結果、桃色サンゴも赤サンゴも減少し、ほとんど中止の状態になった。
その後、五島列島、奄美大島、小笠原諸島や台湾、ミッドウェー沖で漁が盛んになり、 当地方では今もなお、加工が盛んに行われている。 |
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少女がサンゴを抱える「さんご採取発祥記念像」の前に広がる大海原。この記念像のわきに四国自然歩道の説明版がある。サンゴとは関係ないがここに掲載しておく。 |
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四国のみち(四国自然歩道)は、全長1545.6qの長距離自然歩道です。起点は徳島県鳴門市、終点は徳島県板野郡板野町。四国霊場や、各地に点在する身近な自然や歴史に親しみながら、歩いて四国を一周することができる。
高知県内は、総延長600qで、このルート「月山へのみち」は、サニーロード(R321号)から分岐し、大月町の海岸巡りの起点となるコースです。起点の小才角は土佐サンゴの採取発祥の地です。月山神社は大月一帯の漁民の守り神として親しまれている。 |