|
|
|
|
|
|
|
|
肘折温泉(大蔵村)に伝承する郷土人形の肘折こけし。全体的に太い直胴が特徴です。材料は、イタヤカエデで、かんな棒、きり、ろくろ、ばんかけなどを使って作られる。その細部にわたる特徴が「山形県ふるさと工芸品」HPには次のように記載されている。
『太めの直胴には黄色の地を敷き、絵柄は重ね菊やなでしこなどの草花で、肩には段が入り、頭頂部に放射状の手絡(てがら)をつけています。現在、地元で継承する工人は鈴木征一氏ただひとり。肘折こけしは、新型の影響を大きく受けることがなく、100年前の原型に忠実に今も伝統が受け継がれています。
型は鳴子系、描彩は遠刈田系が色濃いながらも、肘折系を象徴するのは、やはりパッと目を引くこの表情。三日月形の目元、輪郭を描いたくちびるはじつに個性的です。また、元来子どものおもちゃとして作られたため、大型のものは頭抜きをした頭部に小豆を入れて、音が鳴る仕組みになっています。戦前後で大きく形態が変わらないため、収集家が多いのも特徴です。』 |
|