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国道103号線を走っていくと蔦温泉がある。一軒宿の「蔦温泉旅館」がよく知られている。大正時代に建造された本館と、足元から温泉が湧出するヒバの浴槽「久安の湯」が人気を集める。
明治・大正時代の文人・大町桂月が愛した温泉で、彼はここ、蔦温泉に居住した。墓は温泉旅館の近くにある。
<大町桂月>
大町桂月(1869〜1925)は高知出身の文人。名は芳衛。雅号桂月は月の名所桂浜にちなみ、桂浜月下漁郎(かつらはまげっかぎょろう)を縮めたもの。明治29年(1896)東大国文科卒。
「十和田国立公園認定の請願文」の起草や、北海道層雲峡の名付け親としても知られている。桂浜の桂月の碑に刻まれた「見よや見よ みな月のみのかつら浜 海のおもよりいづる月かげ」の歌は、大正7年(1918)同郷の愛弟子、田中貢太郎と桂浜に遊んだ折の作である。大正14年(1925)6月10日蔦温泉にて病没。享年57歳。 |
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