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<東京港の特長>
東京港は人口4,000万をこえる首都圏を背後に擁し、国内外各地との定期航路の開設、背後の道路網の整備など、海陸の結節点として広域的輸送ターミナルの役割を果たすのに理想的な条件を有している。貨物取り扱いの動向を見ると入貨(輸入、移入)が6割強を占め、輸入では食料品など、消費生活に直結する品物が大量に扱われていることが特長である。
また、消費地に直結していることなどから、コンテナで運ばれる貨物の割合が圧倒的に多く、外貨貨物に占めるコンテナの割合は9割を超えている。
<東京港への入港船舶>
東京港では、高度経済成長期以後、船舶の入港が急増し、昭和48年(1973)、入港総隻数はピークの年間81,689隻に達した。その後、入港総隻数は減少しているが、これは船舶の大型化が進んだためである。
特に、入港船舶総トン数の半数を占める外航コンテナ船は、6,000(個積み)TEUを越える船が入港するなど、大型化の傾向が著しく、これに備えた港湾の整備が急務となっている。
<東京港の物流>
東京港は、コンテナリゼーションにいち早く対応し、昭和42年(1967)、我が国初めてのコンテナ埠頭を品川に完成させた。その後、大井・青海にコンテナ埠頭を建設し、コンテナが外国貿易貨物の大半を占めるようになり、国際貿易港として大きく躍進することになった。
内貿港としてスタートした東京港も、今では外国貨物が内貿貨物を上回るほどとなり、特に外貿コンテナ貨物の取扱量は日本一を誇るなど、我が国最大の国際コンテナポートに成長している。
<国内物流港としての東京港>
東京港には、北海道・東北。伊豆七島・小笠原諸島・近畿・中国・四国・九州・沖縄との貨物船・客船の定期航路が設けられている。
また、北海道・四国・九州とはフェリー航路で結ばれており、その他の国内各地とは不定期船の運航が盛んに行われ、内海海運の一大拠点となっている。 |
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東京港の上空を盛んに航空機が飛び交う。海と空の物流幹線を実感する。
<東京港の埋め立て>
東京港は遠浅のため古くから埋め立てが行われており、現在の日比谷・日本橋界隈は江戸時代の初期に埋め立てられた。
明治時代末期から本格化した埋立地の造成は、内陸部に面した水域から順次沖合に展開し、平成13年(2001)までに中央・港・品川の3区を合わせた面積に匹敵する約5,569万uの埋立地が造成され、港湾施設や都市問題の解決及び都民の憩いの場となっている。東京港は、17世紀初頭から今日に至るまで、埋立地の造成によって成り立っている。 |
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お台場側から東京湾を見る。撮った時間帯が異なるので、海の色合いが大きく異なる。まるで血液が流れているように船が行き交い、産業の大動脈を実感する。 |