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科学技術振興機構、慶應義塾大学、国内企業で共同開発された8輪の自動車「KAZ」は、電動モーターで車輪を回転させて走る電気自動車です。これまでのガソリン自動車より総合エネルギー効率が約1.7倍も高く、二酸化炭素の排出も3分の1に抑えられている。このように環境に優しい電気自動車を高性能・高機能にして、普及への原動力にしたい。そんな研究者の熱い思いから開発された。
高性能・高機能を実現するため、KAZでは革新的な技術が開発された。その第1は、車輪の中に電動モーターを組み込むインホイールドライブ。第2は、床下に電池、インバーター、コントローラーを収納するコンポーネントビルトイン式フレーム。第3は、大径1個の車輪と相前後する2個の小径車輪に置きかえたタンデムホイールサスペンション。そのほか、鉛電池の3倍の容量をもつリチウムイオン電池、強力な永久磁石式モーター、高効率のインバーターなどを新しく取り入れている。
<人と環境への優しさ>
KAZに乗ってみると、騒音がとても小さいことに気づく。アイドリングもない。車体の振動は少なく、加速もなめらかです。また8輪独立駆動なので、急カーブや滑りやすい路面でも安定して走ることができる、いくつかの車輪が故障しても走り続けることができるなどの利点を備えている。
<インホイールドライブ>
モーター、減速ギア(プラネタリーシステム)、ホイールベアリング、ブレーキなどを一体化させたことにより、エネルギーの伝達損失が最小になり高効率を実現することができた。
最高速度 311q/時 |
1充電走行距離 300q |
0〜400mの加速時間 15.3秒 |
旋回性能 最小回転半径8.6m |
全長6.7m |
全幅1.95m |
全高1.68m |
重量2.98t |
出力440kw(590馬力) |
定員8人 |
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